メンバーの成長を、
きちんと言葉で褒めて伝える。
自信と経験が、
優秀な人材を育てていく。
静岡営業所 営業1課 課長
南 哲矢Tetsuya Minami
2012年入社
転機となったチーム制への移行。
忘れられない喜びを知った。
2012年に入社し、静岡営業所への配属となり、営業として多くのお客様との取引を手掛けてきました。2021年からは静岡営業所 1課の課長を任せていただき、営業6名、事務3名のマネジメントを担っています。管理職の経験はまだまだ浅く、まずは確実に成果を上げる組織を作り上げていくのが今の目標です。メンバーが自分たちの仕事に自信を持つためにも、周囲の期待以上の実績を挙げて、誰からも認めてもらえる組織を作っていきたいと思っています。
今でこそ管理職を任せていただいていますが、営業時代の私の実績は、決して目立つようなものではなく、とても平凡な存在でした。どちらかと言うと「イケてない営業」だったと思います。ですが、転機となった出来事がありました。それは、チーム制への移行です。
従来は営業個々が自由に仕事をする営業スタイルでしたが、市場と働き方の変化に伴って、チーム力で営業活動をしていく方向へと方針が変更になりました。2人の後輩と私の3人で一緒にチームを組むことになったのですが、そこで経験したのがみんなと一緒に仕事をする楽しさです。
楽しいと言っても、急に営業が簡単になったわけではありません。むしろ、製造業界の技術革新が進み、今まで以上にお客様のニーズは複雑で多様なものへと変化していきました。そうした中でチーム制に仕事の楽しさを見出した理由は、良い成果を残せた時には、みんなで結果を喜び、苦労も分かち合える魅力に気づいたからです。
その時に感じたのが、自分は個人プレーよりも、誰かのために何かをするチームプレーのほうが自分の持ち味を活かせるという今までにない手応え、そしてワクワク感でした。若い後輩たちが実力を発揮できるように、自分なりのサポートやフォローをしてあげて、最後にはみんなで成果を喜び合う。この楽しさは、チーム制でなければ味わえないものでした。そこから本格的に管理職を目指すようになったと思います。
リーダーに必要な知識やスキルを学ぶための研修にも参加して、組織を運営すること、人を動かす仕事の方法などを学びました。管理職のマネジメントしだいで、チームはどのようにでも変わります。メンバーのポテンシャルを引き出し、自信を持って仕事に取り組めるチーム作りを意識して、今もいろんな試行錯誤にトライしているところです。
できたことはしっかりと褒める。
自信と経験が、
一人前の営業を育てる。
私は個人的に、営業にとって一番大切なのは自信であると考えています。自信ある発言や行動は必ず相手にも伝わり、「この人なら任せて大丈夫」という信頼感を生み出します。だからこそ、マネジメントでもメンバーに自信を持ってもらえるように心がけています。
例えば、人には得意・不得意がありますが、できたことはしっかりと褒め、できないことは少しずつ改善していけばいいと話しています。評価する部分と、改善するべき部分をきちんと切り離して、1つひとつ自信が身につくようにしているのです。
管理職というのは、自分の組織が成果を上げるよう広い視野を持つことが欠かせません。とても重要な部分ですが、その反面で細かな部分まで目が行き届かなくなるケースがあります。できる限りそうしたデメリットがないように、どんなに小さなことであっても、できる部分をしっかりと褒め、期待を持って見守っていくスタンスを徹底しています。
と言っても、無理に褒めているわけではありません。先ほども述べたように、今は市場環境が複雑で多様化していますから、私が現場で営業をしていたころと比べて、はるかに高いレベルのスキルが求められています。今の若手のポテンシャルは比較にならないほど高く、本当に優秀な人材が集まっている状況です。そんな彼らですから、自信さえ持てればどんどん成長していってくれます。そのきっかけを用意するのが私のポジションです。
その一方で、昔と変わらないところもあります。それは、日常的なコミュニケーションを図ること。昼間は一緒に仕事をして、夜は飲みに行って仕事の悩みを聞いたり、アドバイスをしたりしてあげることが、非常に有効に作用します。「飲み会の場でコミュニケーションなんて古いなぁ」と思われる方もいるでしょうが、決して馬鹿にはできません。今は社会情勢的になかなか誘えないのですが、代わりにSNSを使ったコミュニケーションを活発に取り入れています。内容はとてもフランクなもので、誰でも気軽に何でも発言できる点がいいと思っています。
コミュニケーションの中身にこだわる必要なんてありません。どんなことでもいいので、若手から発言する点に価値があります。自分の考えや意見を発信すればその反響が返ってきますから、さらに自分で考えるきっかけが生まれます。コミュニケーションの中から新たな発見や気づきが生まれ、若手の成長の糧になっていくのです。たくさんの人と関わり、たくさんの意見や考えに触れることで、多くの知識を吸収していけるのが、若手の最大の強みなのです。
思いは言葉にしてこそ伝わる。
言葉と態度が、
相手の信頼を生みだしていく。
お客様からの信頼を得るには自信を身につけることですが、一方の協力会社に対しては、思いを言葉で伝えることが欠かせません。私が営業の現場にいたころよく言われたのが、「南ほど協力会社に感謝を伝える営業はいない」ということでした。
私たちの仕事は、お客様と協力会社による三人四脚で行うのが理想です。お客様への対応は注意深くできても、協力会社への対応に配慮が行き届かないようでは、いい仕事はできません。そして、相手に対する思いは、言葉にしてこそ伝わるものです。いちいちお礼を言わなくても信頼関係があるから大丈夫、と思うかもしれませんが、“ありがとう”と言われて悪い気がする人はいませんから、言葉にした方が絶対にいいと思います。
知識もスキルもありながら、思いを言葉にしていなくて損をしている営業は結構います。私たちと協力会社は、どちらが欠けてもいけない関係ですから、なおさらコミュニケーションを密に取り合うことが重要なのです。「この人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえれば、難しいニーズにも力を合わせて応えられます。相手に好かれるには、まずは自分が相手を好きになる。そこから好感が芽生え、信頼が生まれていくのです。
メンバーのマネジメントでも、協力会社とのコミュニケーションはいつでも大切にするよう指導しています。私自身の思いも言葉にすることで、メンバーたちの理解が得られ、次の世代へと受け継がれていきます。まだまだ経験の浅い管理職ですが、私に代わる次の管理職候補を育てることもミッションです。会社を引っ張っていくような、強いリーダーシップを持つ人材の誕生が期待されていますからね。
私も管理職としてまだまだ成長していかなければなりません。今よりも大きな組織を動かすとなった場合、どんな違いがあるのか、何が起こるのかといった変化にも興味があります。若手に負けずに自分自身も成長して、影響力をスケールアップさせていきたいですね。
MESSAGE
働く人を見れば、
その会社の良さが見えてくる。
社会に出てからつくづく感じるのが、会社は人であるという事実です。立派なオフィスがあっても、広告で有名な企業でも、働く人が楽しそうでなければ魅力を感じません。これから会社探しをするみなさんには、1人でも多くの現役社員の人に会って会社の良し悪しを判断していただきたいですね。その人は楽しそうに仕事をしているのか、表情に明るさがあるのか。第三者の評価にとらわれることなく、自分の目で見て判断してください。楽しそうに仕事をしていたり、仕事に誇りを持っている先輩がいる会社なら、迷う必要はありません。一緒に頑張りたいという気持ちがきっと生まれてくるはずです。100%の自分を不安なく預けられる会社を見つけて、なりたい自分へと成長していってくださることを願っています。
PEOPLE
人を知る